英語史を知ると英語をもっと好きになれる! ②文法編

こんにちは!ハマノです!

英語史第2弾お待たせいたしました👏(パチパチパチ)

 

第一弾(英語史を知るち英語をもっと好きになれる!①発音編)をまだお読みでない方はこちらもぜひ読んでみてください!!!

今回は英語文法のなぞについて、英語史を通じて説明していきたいと思います!

 

英語学習においてよく悪者扱いされる文法ですが、

ただ覚えるだけではなく、どうしてこのような文法になっているのかということを考えてもらえると、

英語がもっと楽しく学習できるし、頭を使うので賢くもなります!!

 

では、今回は

③   3単元のsは何のためにあるのか。

④   英語の語順は、日本語と違ってどうして厳格なのか。

について、ご説明していきたいと思います!

 

その前に、みなさんは「屈折」という言葉をご存知でしょうか。

この「屈折」という語が今回の2つの疑問を解決するキーワードとなります!

 

Wikipediaで調べると、

一つの語が文法的な意味機能に応じて異なる複数の形を持つことである。

とあります。

 

どういうことかと言うと、3人称単数現在形のときは-sを付けたり、過去時制のときは-ed、比較級のときは-er、を付けたりすることです。

 

現代英語においては、

動詞の3人称単数現在形の-s

過去時制の-ed

過去分詞の-en

現在分詞の-ing

比較級の-er

最上級の-est

複数形の-s

所有の-‘s

の8つしかないと言われています。

 

これが古英語時代には非常にたくさんありました。

格(主格・目的格などです)によって、名詞の形が変わったり、それに修飾する形容詞の形も変わっていたりしました。

現在は3単現しか屈折が見られませんが、古英語時代には、1単現、2単現、1複現、2複現、3複現それぞれ何かしらの語尾が付いていました。

 

したがって、問題は「どうして3単現に-sが付くのか」ではなくて「どうして他の屈折がなくなったのか」ということになると思います。

詳しい説明をすると専門的になりすぎるので、ここでは簡単に説明すると、

 

・ 中英語時代以来、新たに英語話者が増えていって複雑な屈折が失われた

・ 屈折語尾が消失しやすい音(sなどと違って弱い音)だったので失われた

 

という理由などで屈折がなくなったと言われています。

 

したがって、新たに英語話者がどんどんと増えている現在、複雑なルールである”3単元の-s”もいつの日にか消えてしまうのではないかと言われています。

 

そして、この「屈折」が少なくなったことが、「語順の厳格さ」に関係しています。

 

The king loved the child.

という文は、この語順以外許しません。

例えば、the king loved the child.となると意味が変わりますよね?

 

しかし、これを古英語で表すと、以下のすべてが正解となります。

Se cyning lufode þone bearn

Þone bearn lufode Se cyning

Se cyning þone bearn lufode

このように、ある程度自由に語順は自由でした。

 

なぜかというと、語の屈折によって、語と語の関係が明確だからです。

つまり、語を見るだけで、主語か目的語かがわかるのです。

 

これは日本語と同じですよね?

「王はその子供を好んでいる。」

でも、

「その子供を王は好んでいる。」

でもどちらでも通じますよね!

 

屈折が豊かであれば語順はある程度自由になるのですが、現代英語のように屈折が少なければ語順は厳格にしないと文の意味が通じないのです。

 

というわけで、昔に戻ってしまうと、たくさんの屈折を覚えなければならなかったということになります!

僕は、今の英語のほうが簡単でいいな~と思いますが、みなさんはどうでしょうか?

 

以上!英語史から文法を考えてみました!

 

次回は残りの、

⑤どうして同じような意味の単語がたくさんあるのか。

⑥youはどうして単数形も複数形も同じ形なのか

⑦助動詞のcanとmayはどうして両方とも許可の意味があるのか。

 

の3つについて話していきたいと思いますのでお待ちくださいね!!!

 

 

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