英語史を知ると英語をもっと好きになれる! ①発音編

こんにちは!ハマノです!

 

みなさんは英語の勉強をしていて、「え?なんでやねん!」ってなることはないですか?

ハマノはたくさんあります。

 

例えば、

①「nightのghは何で発音せぇへんねん!」とか

②「同じaやのになんでいろんな発音あんねん!(nameとfinalなど)」とか

③「3単元のsって何のためにあるねん」とか

④「英語の語順ってなんでこんなに厳格やねん」とか

⑤「同じ意味の単語多すぎやろ」とか

⑥「youはなんで単数形と複数形同じ形やねん」とか

⑦「canもmayも許可の意味あるけどどっちか1つでいいやん」とかとか!!

 

書き出すと止まらないですが、日本語話者にとってはある種理不尽に感じるようなルールがたくさんありますよね?

そしてそれを「なぜ?」と思える人は『英語史』を勉強することに向いていると言えます!!

 

今回は、英語史を少し紹介しながらこれらのなぜ?のうち①と②の理由を説明していきたいと思います!

 

 

英語史の概説

まずは英語史を概説。難しい話はめんどくさい!っていう人は読み飛ばしてください!

英語の歴史は大きく分けて、

 

古英語(5世紀頃から11世紀中頃まで)

中英語(11世紀中頃から15世紀頃まで)

近代英語(16世紀から19世紀まで)

現代英語(20世紀まで)

 

に分けることができます。

 

古英語

ブリテン諸島には古くからケルト人が住んでいて、そこではケルト人の言葉が話されていました。

彼らの言葉は主に地名に残されていて、ロンドンの語源はケルト語です。

 

ローマ帝国による侵攻と撤退を経て、5世紀頃からゲルマン人の部族であるアングル人・サクソン人・ジュート人が侵入してきて、定住しました。

そのアングル人の言葉をEnglishと言います!

 

8世紀頃からデーン人による侵略が激しくなり、アングロサクソン人による王国は崩壊しました。

その後、アングロサクソン人による支配は復活するのですが、支配力は弱く、結局最終的にはフランス北部のノルマン人に占領されることになります(1066年ノルマン・コンクエスト)。

 

というわけで、5世紀から11世紀に、アングロサクソン人のゲルマン語を基にして、ローマ帝国によるラテン語、デーン人による古ノルド語の影響を受けた、Englishが誕生したということです。

 

中英語

 

ノルマン・コンクエストの結果、支配階級はフランス語しか話すことができなかった人々に占められ、フランス語が大量に流入しました!

しかし、フランス語を話すノルマン人は少数で、13世紀には英語がイギリスの国語としての地位を確立するようになりました。

さらに、13世紀のフランスとの100年戦争の結果、大陸にあった領土を失うことになり、14世紀には支配階級も英語を母語とするようになりました。

 

つまり、中英語時代には、英語にたくさんのフランス語の語彙が見られるようになりました。

 

近代英語

 

啓蒙時代の文人たちがラテン語やギリシャ語を借用するようになったため、学術用語を中心に多くのラテン語が定着するようになりました。

 

さらに、印刷技術が普及し、聖書の英語が日常の英語になることとなりました。

 

さらに大航海時代が到来すると、世界各国から様々な単語が英語に流入することになりました。

 

現代英語

イギリスが世界の覇権を握り、そして第二次世界大戦頃にはアメリカに覇権が移ることとなりました。

その結果、世界中で英語が使われるようになり、さらに世界各国から語彙が流入するようになりました。

 

おしまい!!

 

 

退屈な英語史概説が終わりましたが(自分でも途中からしんどくなってだんだん短くなってしまいました...)、ここからが本題です!

 

 

①どうしてnightのghは読まないのか。

 

他にも、eightやrightなどのghは発音しないですよね?

また、laughやenoughは[f]の発音ですよね。

 

なぜなのでしょうか。

 

それは一言で言うと発音しにくいから。

 

実はこの音は古英語時代には発音されていて、口蓋摩擦音、発音記号で書くと[x]の音で発音されてました。

発音の仕方は喉を鳴らすようにhの音を出そうとしてもらえれば出ます。

 

これが発音しにくいから、発音しなくなったり、語尾のときは代わりに[f]の発音をするようになったのです。

 

②どうして同じaなのに、発音が違うことがあるのか。

これも、①と同様に、中英語時代までは綴り字のように発音されていました。

例えば、nameは「ナメ」と発音されていて、見たまんま発音すれば正解でした。

 

しかし15世紀から16世紀にかけて「大母音推移」という出来事が起き、母音の発音に変化が生まれました。(この理由は未だにわかっておらず、一説によると黒死病で少数の知識階級の人々が死に、下層階級の間で使われていた方言ともいえる発音が表に出て来たからとも言われています。)

 

詳細な母音変化はここでは省略しますが、発音は変化したのに、綴り字が変化することがなかったのです。それゆえに、発音と綴り字の不一致が起こることになりました。

 

 

以上のように、綴り字を見れば発音が分かるので、昔の方が発音は簡単だったと言えるかもしれません。

「もっと昔に英語勉強したかった!!」と思うかもしれませんが、実は文法は昔の方が複雑だったのです...

それについては次回にご説明したいと思います!!

 

 

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